◆農家のお庭には知恵がある

皆様、こんにちは(^-^)
あじさいの青がひときわ美しい季節となりました(^^♪

つい、先ほどのニュースで
『先端技術を活用した農業の普及』をさせて、
昨今、問題となっている労働力不足の解消を図る

という、おもしろい話題がありました(*^^)v

GPSを利用した自動で直進走行する田植え機や
農業用のドローンなど、参加した農業関係者の方々へむけて実演されたそうです。

R0ee2d8f598b68c849cd315b58f4ae664.jpg

ただ、問題となるのは高額な導入費用。

普及には、まだまだ課題が残りそうだと締めくくられていました。

農家といえば、今でも郊外に行くと

お庭にこんもりと茂る木々や、畑や田んぼ。

日本の原風景に近い場所もありますよね。

木々に囲まれている割に、明るく、夏は涼しく、

冬はさほど寒さを感じないように農家の庭には

日本の四季を過ごす知恵が詰まっていることを
ご存じでしたでしょうか。

noikaOIP.jpg

その秘密は、植えられた木々のそれぞれの役割にあります!

ケヤキ(欅)は関東の土壌に多いローム層で早く育つので

みるみる大きくなります。


大木になったケヤキは、東側や南側に植えれば
夏の日差しをさえぎってくれて、夏の暑い風も
木陰を通ると2~3度は下がるので、涼しい風を運んでくれます。

シラカシ(白樫)は常緑で、葉に照りがあるのが特徴です!

庭先の北側からL字形に植えていけば

冬は風を防ぐと同時に、特徴である照りのある葉っぱが
太陽光を反射して、北側の空間を明るくしてくれます。

さらに、シラカシの堅い枝はクワやスキ等の農具の柄にもなるそうです。


昔の農家の母屋の裏側には、竹が植えられており
土壁の下地骨や茅葺き屋根の下地の桟も竹が多かったので
住む家も、自家製でまかなえたそうです。

竹は成長も早いので、木々を必要以上に伐採する必要もなく、
土に埋めた食べ物の屑なども素早く分解してくれる利点もありました。

R.png


無駄のない暮らしが、今は注目されていますが、
日本の農家の方々は昔からやっておられたのですね。


農家の方々は、梅や柿、シソや山椒といったものも育てていて
地産地消ならぬ、「家産家消」を実現していたのです。


このように、農家の家には知恵が詰まっています。

最近は、家の庭だけでなく、
畑を借りて農業を趣味としている方も増えているようですが、

戸建てを設計するうえで、庭ありきという方も増えています。


家づくりをお考えの方や、新築やリフォームをお考えの方、

お気軽に、弊社までご相談ください。

◆日本家屋の寿命って?

皆様、こんにちは(^-^)


早速ですが、日本家屋の平均寿命って
おわかりになりますか?

正直、考えた事もない方のほうが多いのではないでしょうか...。


実は、日本の住宅の平均寿命は

『約25年』 と、されています。


アメリカが、約45年

イギリスは、約75年 ですので


住宅の寿命は、日本が圧倒的に短いといえるでしょう。


しかし、日本のお寺や神社などは

築150年以上の建造物もありますよね。

R.jpg
※法隆寺五重塔は、なんと1300年以上です。


では、なぜ現代の住宅の寿命は25年と短いのでしょうか。


その理由のひとつに、高度経済成長期に根付いた

『スクラップアンドビルド』と、いう考え方があります。

それ以前の住宅は、

修繕しながら住み込んでいくという、

【財産】の位置づけがあったのですが、

いつからか【財産】であった住宅が

その他商品のように【使い捨てるモノ】に

かわってしまったのだそうです。

今は、家電製品を修理せずに買い替えるように

住宅も、建て替える時代になりました!


もちろん、修繕しながら長く住み込んでいる方もいますが

修繕しようにも、

板金屋・瓦葺き屋・ガラス屋・建具屋といった

専門の職人さんがいる業者が、

どんどん少なくなっているのが現状です。

60410e76096788d37c4f91c861f24797.jpg

日本の住宅も、使い方次第では

50年以上は維持できます。

住宅の寿命は、のばせるのです。


伝統的な木造建築は、間取りの変更や

朽ちた箇所を修繕できるように、傷みやすい箇所を

あらかじめ細かい部材で組み立てており、

修繕できるようになっているからです。


昭和40年頃までの木造住宅には、

この考え方が随所に組み込まれています。

家の内部のほとんどがパーツ化されており

簡単に変えられるのです。

腐食したパーツを変えれば、100年は優に持つともいわれています。

OIP (3).jpg

使い捨て文化は、環境の負荷もかかります。

経年変化を楽しみながらの生活をして

親から子供、その子供が親になり、

また子供ができて、、、というように

未来へバトンタッチされていく、社会の財産でもあります。

修繕箇所も、家の履歴書となり、

また、未来へ受け継がれていく財産と考えられるでしょう(^-^)

家づくりでお悩みの方や、

新築やリフォームをお考えの方に

これからも、寄り添える工務店でありたいと考えております。

お気軽に、弊社までご相談ください。

◆人々の願いと瓦と紋様

皆様、こんにちは(^o^)/
さわやかな風が吹き渡る季節となりました(^^♪

このコロナ禍において不安な日々が続いていますが
一日でも早く収束、また終息することを
願ってやみません。


江戸後期、日本では三度目のコレラが流行しました。

コレラは水を介して感染する代表的な水系感染症で
原発地はインドのガンジス川下流のベンガルから
バングラデシュにかけての地方と考えられている感染症です。

日本の感染経路としてはペリー艦隊に属していた米国艦船ミシシッピー号で、
中国を経由し長崎に入った際に
乗員にコレラ患者が出たと伝わっています。

日本ではこのコレラ流行により
衛生観念が一気に高まりました。

R (1).png

当時の日本国内に感染症対策はほとんどなかったといわれているので

当時の不安な人々は加持祈祷に頼り
疫病退散のお札を戸口に貼り、

家に閉じこもったり病を追い払うために
太鼓や鐘を打ち鳴らしたと言われています。


また厄除け・魔除け、吉祥願い等で願いをこめて、
願いが込められた紋様が入った建築物が作られていました。

瓦屋根にも
独自の装飾や紋様が施されていることが多いです。

93c45da431452537724d7ba5a2c36697.png「三つ巴」(みつどもえ)

(雷さま、和太鼓のイメージがありますね)

勾玉のような形の巴が円形の中に三つ入ったデザイン

「三つ巴」には厄除けや武神の紋章のイメージがあり

水の紋様は火災防止のメッセージが込められています。


OIP (1).jpg「青海波」(せいがいは)


広い海がもたらす恩恵を感じさせる柄でもあり、無限に広がる波の文様に

未来永劫へと続く幸せへの願いと

人々の平安な暮らしへの願いが込められた

縁起の良い吉祥紋様です。

この青海波を新築を瓦に使用しても素敵ですね。


OIP (2).jpg「籠目」(かごめ)


格子柄の連続柄の紋様「籠目」

(正三角形を上下に重ねた星形の紋様の連続柄、

「星形は六芒星」ともいいますね)

陰と陽、光と闇という相対する事象や調和を意味し、

邪気を祓う模様です。


古くから日本では物の怪のや邪気
悪霊といった悪い類いは

「凝視」されることを嫌うと考えられていたそうで

籠目模様の隙間を「目」とみたてて

目がたくさんあるような置物が

家の前に置かれてきました。

また籠目模様は魔除けの役割があるとされていた為

お札として玄関に貼っていたようです。

また魔除けのアイテムとして

玄関先に竹籠が掛けられていました。


時代は違えど人は無病息災、

平穏な暮らしをを願うことは

不変的なものですね。

ダウンロード.jpg

生活様式が大きく変化し

在宅勤務が多くなったり

ご自宅で過ごす時間が増えた今

気持ち良く安全な暮らしが出来るのはもちろん

特別な時間を過ごす為の家の悩み、

住宅のご相談、お悩みなどございましたら

是非弊社までお気軽にご相談ください。